オートマタ作 …
自然の恵み/亀の買物事情 – 第6巻 –
山口には大内の時代から伝わる「山口三名水」がありました。
朧の清水、藤の水、柳の水。
そのうちの朧の清水、藤の水は今はもう飲めない。その場所には記念碑が立っているほど。
唯一今でも飲める現役続行中なのが「柳の水」。
そもそも私は山口に住んで十数年、この「柳の水」の存在を知らなかった。
半年ほど前に「カピンの珈琲豆を柳の水で淹れている」と言うお客様から教わった。
地元の人でも、そこ「柳の水」ももう枯れているだろう。飲めないのでは?…あったことも知らないよ。
…と言う方も少なくないようだ。
そうと聞いたら、どんなお水か知りたくて向かってみた。
途中、ほんとにこの先あるの?辿り着けるの?(この気持ちもお客様の助言通り)と不安が募る。
道のりはこう。
①9号線を通り、「県庁西門口」交差点を山口大神宮の方へ曲がる。
②山口大神宮の前を通り過ぎ、4差路交差点に当たるところまでしばらく道なり。
③4差路交差点を左。不安になるけどしばらく道なり。「五十鈴川砂防ダム」上の橋も渡り、不安になっても、ただ道なり。
④ダムを過ぎると後少し。道がなくなりそうなところ。そこが車で入れる到着地点。
⑤後は車を降りて歩いてその先歩いて探すこと1、2分。キョロキョロしていたら必ず見つけます。

自然の恵みに感謝するばかりです。
こんなにも甘くて丸くて美味しいお水が湧いてきているなんて。
汲み取る場所は写真に写っている手元の下あたり、ちょろちょろ…自然とお水が出ています。
背中後ろには竹製の「浄財箱」。
今は「柳の水を守る会」という会があり、
その会の方々がこの飲むことのできる湧き水や周辺を守って下さっています。
自然の恵みに、そして人の力にお支払いします。
清々しいお買い物でした。
ぜひ向かってみてください。

買物事情 第6巻
『柳の水』
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