:早朝4時。 …
ツル。
キビレ(スズキ目 タイ科 クロダイ属)を釣る。
1月初旬。
厳しい寒さの中ではあるけれど、“釣り”ということになれば話しは別。
かじかんだ手を擦りあたためながら、竿先に取り付けた青白い発光物を見つめ
ひたすらアタリを待つのだ。
竿先のソレと、冬の夜空に浮かぶ星。
ヘッドライトに照らされた白い息が、オーロラのように揺らめき消えていく。。
何とも言えぬ風景を感じながら待つ時間。
自分流の釣りの楽しみ方のひとつなのだが、やはり釣り上げるのが目的。
何年の出会わなかった初恋の女性に、突然出くわしたような
静かな時間から一変する突然の出来事に気分が高揚する。
竿先の発光物が流れ星のように何度も落ちる。息を呑みこみ、冷静さ引き戻す。
竿から伝わる鼓動を感じながら、慎重に海面へ引きずりあげる。
43cm・キビレ(スズキ目 タイ科 クロダイ属)
臭みのある魚と言われているが、釣り上げた時の処理によってソレは気にならなくなり
格別な旨味で楽しませてくれるのだ。
※いつもの相棒は、26cmのボテコ(カサゴ・ガシラともいう)を釣り上げる。
萩の楽しさのひとつです。
□1月5日20時30分、萩市内河口付近にて。