オートマタ作 …
これを食べるために。/亀の買物事情 – 第2巻 –
8月は食卓に桃の登場が多くなる。夏と言えばの桃。近所のスーパーに行くと赤と白のマーブル色に染まったまん丸な桃たちがたくさん並ぶ。可愛い可愛いと桃尻白く面長なのを探し出して連れて帰る。以前桃好きの方に聞いた選び方。しっかり忠実に守るというのもなんだか楽しい。
桃を連れて帰る理由はそれだけではない。実は大好きなフルーツナイフを使いたいから。専用のナイフではないのだけど、数々の果物と付き合ってきた中でいちばん相性が良かった。桃とナイフと私の相性。それからは桃専用ナイフ時々朝のバターナイフとして活躍している。桃の季節の今はとにかく働き盛りで引っ張りだこだ。持ち手部分の藤巻きが印象的なこのナイフはオーシトラリア人のカール・オーボック(建築家・デザイナー)によるデザイン。その内容を知らずに惚れ込んだ。「ステンレス+籐」異素材、「冷+温」の組み合わせが馴染みやすさを生み出す。使う過程を思う意匠につくづく納得。籐巻き部分の握り具合、感触が果物の皮を剥く時間を楽しくしてくれる。使い続けるな、って確認すらも必要ないくらい。ふっ…と今朝目に止まってこのナイフについて綴ろうと思ったのだ。
このナイフは初めて出逢ったとき買いそびれてしまい、次に出逢ったら買おう!ともう決めていた。あるとき友人とバターナイフの話をしていてその昔話をしたら…なんとそのものが先日入荷した、と言う。やはり我が家に来る運命だったのだ。
はて、桃の買物話だったか、それともナイフの事情かな。
買物事情 第2巻
『小川の桃』
萩市小川平山台(山口県一の桃の産地)
『Carl Aubock / フルーツナイフ』
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