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東洋美人 おりがらみ

生生(なまなま/濾過して間もない生酒)というお酒を初めて飲んだのは、
東京 三軒茶屋の「赤鬼」という地酒で有名な居酒屋さんでした。
銘柄は「十四代」。山田錦が主流の酒造メーカーにあって
地元山形の酒未来という米を醸した稀少な酒蔵からのものです。
なるほどこれが生生かと、記憶に留めたくなる印象の味わいです。

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2度目の生生は、山口県に移ってから1年目の昨年の暮れ、
東洋美人のおりがらみ。搾りたての縁起ものです。
同じく新鮮な味わいが心に残ります。
折角山口に住んでいるのなら酒造りの現場を拝見しようと、澄川酒造場さんへ見学を申し入れると、
本年最後の仕込みをするのでと、去る4月の11日にお話を聴く機会を得ました。



「米処でもない水処でもない山口県が、どうしてこれほどの良質なお酒を作れる県に成長したのでしょう?」

一番に聞きたかった問いを投げかけると、澄川さん曰く。
90年代の地酒ブームの時に県内の酒蔵は徹底的に地元の酒屋さんにそっぽを向かれたという経験があって、
ここで生き残るには、中央(東京)で売れる酒を造るという選択肢しか僕には残されていなかったんですよ、と。
事実当時の地酒ブームとは東北地酒酒蔵の機械化の潮流に違いなく、杜氏による酒造りから機械管理へ転換し、
全国を席巻できるほど高いレベルと生産高を持つ酒造メーカーの出現を可能にしたことでした。
その澄川さんが中央で通用するお酒を求めて修行に出かけたのが、奇しくも「十四代」の高木酒造さん。
だから東洋美人には酒未来を使った純米酒があります。

精米から濾過までと、酒造りの行程を丁寧に説明してたいだいた取材の最後に、
昔は船の形に似ていた所から今も「船」と呼ばれる濾過器で搾ったばかりの東洋美人 大吟醸「生生」をご馳走に。
そうそう、この味わい。
水の味、米の味、麹の味が口の中で分かれながら、鮮やかに素材ごとの風味が味蕾を刺激する、
言い方を変えれば「若く鮮烈」という事でしょうか。

そんな生意気な印象を澄川さんに伝えると、
東洋美人の元となる清水を一杯持ってきて僕に勧め、そして自分で飲みながら、
「まあ、普通の水ですよ。
僕は地産地消という言葉が嫌いでね。それは中央で戦えない人の負け惜しみにすぎないと僕は思っている。
最初は一級の山田錦が欲しくても売ってもらえなくて門前払いですよ。それで県産の山田錦を作りだした。
少しずつ良い酒ができるようになって、そうすると兵庫の米が手に入りだした。
その内に県産の質が上がってきた。上を目指して一歩一歩です。」
静かなガッツを内に秘めながらの鷹揚とした語り口です。



誰もが知る通り、この3ヶ月後の7月28日に澄川酒造場は甚大な水害に見舞われることになります。
それからおよそ100日、先日テレビで東洋美人の復活を賭け気丈に活動する澄川社長を拝見し、
今回どうしても書き留めたかった澄川さんの言葉と東洋美人賛歌。
4月に撮影したいくつかの写真は、いずれ澄川酒造場が再生を遂げられたときに改めて掲載しようと思います。



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